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Channel: 転勤族の悪戦苦闘日記。
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被災記録6

妻は、上司と一緒に居たはず。 地震嫌いの妻。 部屋にいることはまず考えられない。 そんな直感でしょうか。 部屋に戻るよりも、いち早く駐車場に向っていました。 自分の車には居ない。 辺りを見回すと、エンジンの点いている大き目の車が一台。 その車に向ってみると、キョロキョロとしている何人かの大人の影が。 妻と上司と上司の家族でした。 これ程ほっとしたことは無いかもしれません。 妻は元気な笑顔で、...

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被災記録7

3月12日(土) いつまで経っても終わることの無い余震。 車の中にいても、揺れることが分かる程の大きさ。 その度に不安になっていく妻。 いつまでこの生活が続くか分からない。 とりあえずの1週間。 生き延びるだけの生活物資が必要と考え、 いつくるか分からない余震に怯えながら、 一人自分のマンションへと足を運び、必要な物資を確認しました。...

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被災記録8

3月13日(日) この日は、朝から余震が止むことなく、大きな不安を残すスタートでした。 車生活も3日目を迎え、徐々に慣れては来たものの、 日々減り行くガソリンと、何時になったら元の生活に戻れるのだろうという不安。 人は不安になると自分を強く見せたがるか、 誰か頼る相手を見つけたがるものです。 きっと私達夫婦が上手がこの極度の不安の中でも、...

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被災記録9

3月14日(月) 自分達の生活が少しテンポを取り戻し始め、夫婦での会話にも笑いが戻りつつある中、 心配になって仕方ないのは、部下のことでした。 一向に連絡の取れない部下が、何名も居ました。 そこで、私と、同じマンションに住む上司は、 とりあえず私達の仙台での中枢機関に行ってみよう。 そうすれば何か分かるかも知れない。 そう考え、心もとないガソリンを使いながら、会社に出社してみることにしました。...

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被災記録10

窓の外に広がっていた光景は、ガソリン、食料、水。 生活物資を求めて開いてもいない店に長蛇の列を作る人々。 自分がどれだけ恵まれた状況に置かれているかを再認識すると共に、 何か、自分の身の回りの人間のために何かしなければ。 その思いが強くなっていきます。 そんな中。 一人の部下と連絡が取れます。 その彼は、岩沼地域に住んでおり、もう少しで津波の被害に遭う状況でした。...

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被災記録11

岩沼までの距離はおよそ20Km。 40Lの水を持っての自転車(ママチャリ)移動なので、あっという間に時間は経ち、 気が付けば2時間を過ぎていました。 連日の寝不足もあり、体力は限界に近づく中、 無事、一人の部下に水を届けることが出来ました。 部下といろいろと話しているうちに、多くのことが分かってきました。 ニュース等で報道されている以上に事態は深刻さを増しているということ。...

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被災記録12

3月15日(火) この日も朝から本部へと出社し、状況を確認します。 連絡がついていない部下も多数。(幸いなことに私の部下は全員連絡が取れていました。) 特に被害の大きい石巻中央では、幹部とも連絡が取れない状況。 その他の地域でも、家全壊、半壊。親族と連絡が取れない。 本当にここはついこの間まで、文明の発達していた地域だとは想像すら出来ませんでした。 私達の体力、精神力も徐々に限界を迎え始め、...

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被災記録13

妻が余震に怯え、車に向かってからすぐ、私は一本の電話をしました。 相手は、妻の実家の両親。 もちろん、今回の地震で、大変心配しておりました。 「もしもし。○○(私)ですが・・・ ~ことの経緯~ ということで、△△(妻)を東京に戻したいと思うのですが、 ご存知の通り、△△は、自分が納得しないことに関しては、絶対に動きません。 そこで、義父から、△△に電話を怒りながらしてくれませんでしょうか。...

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仕事の意義

外資系金融機関に勤めて早5年。 波乱はあったものの、順調に勤務でき、何とか幸せな毎日。 最近になって思うようになったのが、男が働く意義。 皆社会人になるときは何かしらの目標を掲げ、 社会人生活をスタートした訳ですが、 社会に出て、何年も経つと当初の目標を見失ってしまいます。 今の自分に問いかけてみても、明確な答えがでない。 少しガムシャラだったころの自分を忘れてしまったようなふとした瞬間でした。

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震災の影響

3月11日の東日本大震災から早いもので、もう半年になろうとしています。 震災後、何が一番変わったかと言うと、時間の使い方。 そして、妻との時間。 今までは、仕事にガムシャラで、とにかく給与が上がれば幸せ。 そのためには自分のしたいことが最優先。 休みでも仕事がはかどりそうであれば休日出勤。 毎晩一人で晩酌。 妻に飲みすぎと言われれば不機嫌になっていたものでした。 やりたいことを我慢せず、...

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被災記録6

妻は、上司と一緒に居たはず。 地震嫌いの妻。 部屋にいることはまず考えられない。 そんな直感でしょうか。 部屋に戻るよりも、いち早く駐車場に向っていました。 自分の車には居ない。 辺りを見回すと、エンジンの点いている大き目の車が一台。 その車に向ってみると、キョロキョロとしている何人かの大人の影が。 妻と上司と上司の家族でした。 これ程ほっとしたことは無いかもしれません。 妻は元気な笑顔で、...

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被災記録7

3月12日(土) いつまで経っても終わることの無い余震。 車の中にいても、揺れることが分かる程の大きさ。 その度に不安になっていく妻。 いつまでこの生活が続くか分からない。 とりあえずの1週間。 生き延びるだけの生活物資が必要と考え、 いつくるか分からない余震に怯えながら、 一人自分のマンションへと足を運び、必要な物資を確認しました。...

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被災記録8

3月13日(日) この日は、朝から余震が止むことなく、大きな不安を残すスタートでした。 車生活も3日目を迎え、徐々に慣れては来たものの、 日々減り行くガソリンと、何時になったら元の生活に戻れるのだろうという不安。 人は不安になると自分を強く見せたがるか、 誰か頼る相手を見つけたがるものです。 きっと私達夫婦が上手がこの極度の不安の中でも、...

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被災記録9

3月14日(月) 自分達の生活が少しテンポを取り戻し始め、夫婦での会話にも笑いが戻りつつある中、 心配になって仕方ないのは、部下のことでした。 一向に連絡の取れない部下が、何名も居ました。 そこで、私と、同じマンションに住む上司は、 とりあえず私達の仙台での中枢機関に行ってみよう。 そうすれば何か分かるかも知れない。 そう考え、心もとないガソリンを使いながら、会社に出社してみることにしました。...

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被災記録10

窓の外に広がっていた光景は、ガソリン、食料、水。 生活物資を求めて開いてもいない店に長蛇の列を作る人々。 自分がどれだけ恵まれた状況に置かれているかを再認識すると共に、 何か、自分の身の回りの人間のために何かしなければ。 その思いが強くなっていきます。 そんな中。 一人の部下と連絡が取れます。 その彼は、岩沼地域に住んでおり、もう少しで津波の被害に遭う状況でした。...

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被災記録11

岩沼までの距離はおよそ20Km。 40Lの水を持っての自転車(ママチャリ)移動なので、あっという間に時間は経ち、 気が付けば2時間を過ぎていました。 連日の寝不足もあり、体力は限界に近づく中、 無事、一人の部下に水を届けることが出来ました。 部下といろいろと話しているうちに、多くのことが分かってきました。 ニュース等で報道されている以上に事態は深刻さを増しているということ。...

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被災記録12

3月15日(火) この日も朝から本部へと出社し、状況を確認します。 連絡がついていない部下も多数。(幸いなことに私の部下は全員連絡が取れていました。) 特に被害の大きい石巻中央では、幹部とも連絡が取れない状況。 その他の地域でも、家全壊、半壊。親族と連絡が取れない。 本当にここはついこの間まで、文明の発達していた地域だとは想像すら出来ませんでした。 私達の体力、精神力も徐々に限界を迎え始め、...

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被災記録13

妻が余震に怯え、車に向かってからすぐ、私は一本の電話をしました。 相手は、妻の実家の両親。 もちろん、今回の地震で、大変心配しておりました。 「もしもし。○○(私)ですが・・・ ~ことの経緯~ ということで、△△(妻)を東京に戻したいと思うのですが、 ご存知の通り、△△は、自分が納得しないことに関しては、絶対に動きません。 そこで、義父から、△△に電話を怒りながらしてくれませんでしょうか。...

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仕事の意義

外資系金融機関に勤めて早5年。 波乱はあったものの、順調に勤務でき、何とか幸せな毎日。 最近になって思うようになったのが、男が働く意義。 皆社会人になるときは何かしらの目標を掲げ、 社会人生活をスタートした訳ですが、 社会に出て、何年も経つと当初の目標を見失ってしまいます。 今の自分に問いかけてみても、明確な答えがでない。 少しガムシャラだったころの自分を忘れてしまったようなふとした瞬間でした。

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震災の影響

3月11日の東日本大震災から早いもので、もう半年になろうとしています。 震災後、何が一番変わったかと言うと、時間の使い方。 そして、妻との時間。 今までは、仕事にガムシャラで、とにかく給与が上がれば幸せ。 そのためには自分のしたいことが最優先。 休みでも仕事がはかどりそうであれば休日出勤。 毎晩一人で晩酌。 妻に飲みすぎと言われれば不機嫌になっていたものでした。 やりたいことを我慢せず、...

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